第4章 封印宮の謎 Vol.13
その頃、相馬と一太は、建物内を移動していた。
「なぁ、一太。別にさっきと変わらない場所を歩いている気がすんだけど、きのせい?」
同じところをまわっている感覚が、ぬぐいきれない。
一太は、なんだか楽しそうに鼻歌を歌ってる。
「違うよー、そう見えてるだけさ。だから迷うんだよねぇ♪」
あっそ。
あきらめて、ため息をついた。
「大体ここ出たら、南の封印宮なるとこに行かなきゃいけないってのに。遠野達とも合流できるかなぁ。」
一太は、その言葉に不思議そうに立ち止まった。
「南の封印宮?」
何だ改まって。
「そう。」
とりあえず頷くと、一太はふぅんと頷いてまた歩き出した。
「その、遠野って人も封印宮を目指してんの?」
「そう。」
「じゃぁ、合流できるさぁ。大丈夫大丈夫。」
・・・
「何?その自信。お兄さん騙すと、痛い目見せるよ?強制的に。」
ぼきぼきと、拳を鳴らして見せる。
一太は、何の驚きも無く、くるんと宙を飛んで、5.6メートル先に着地した。
「だって、ここ、南の封印宮だもん。相馬はここにいればいいさぁ。」
「・・・、なっ何?ここ?」
一太の側まで走る。
「え、俺、封印宮のそばにある湖に出るはずが、いきなりここに出たんだけど。途中かと思ってたら、ここがそうなの?」
「うん、そっかー。遥(よう)様かなぁ?宵(しょう)様かなぁ。暇だから、悪戯したんだねぇ。」
「へーっ♪」
・・・・、じゃ無くて。
「誰だ、そんな悪ふざけをするがきみてぇな野郎は!!?」
その声に、一太が肩をすくめた。
「ばっかだなぁ、聞こえちゃうよそんな事言ったら。」
ゴゴゴゴゴゴォォォォ
「へっ?」
「あ、聞こえたみたい。」
突然地鳴りがしたかと思うと、足元の床にひびが入り始めた。
「えっ何!?」
一太は笑いながら、チッチッと顔の前で指をふった。
「がきみたいなんて、禁句だよ。プライド高いんだから、お二方は。じゃ、怒られにいっといで♪」
トンッと、一太が地面をけった。
「行かせるか!」
はしっと、一他の足を掴む。
足元のひびは、見る見る広がり、体が支えきれない。
「なにすんだよ、相馬ーっ。」
一太は足をばたつかせるが、離すかっての!
「ここまできたんだ。道連れにならんかい!!」
途端、床が抜けた。
「うわぁぁぁぁ。」
一太を離し、床を抜けて下へ落ちていく。
「しかたないなぁ、もう・・・。」
一太は相馬を追って、下へと落ちていった。
楽しそうな顔をしながら。
- [2006/09/13 20:57]
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Comments
楽しそうな顔をしながら

私も一太君と一緒に落ちます☆
相馬が喜んでおります。一人で寂しいので。
この後、主・・・かな?見たいなひとが出てくる予定ですが、一度おまぬけな烈の方にバトンを返すよていです♪
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