第3章 蒼の世界 Vol.12
今日は、更新2回です。
なぜならば沢村に心情を吐露させようとしたのに、なかなかそこまで行かないので
いかせてしまえ、とばかりに一気に書きました。
ので、今回文章ながいです。
読みにくかったらごめんなさい。
あと、沢村、血液型間違えました!A型です。O型になってました。
登場人物みんなO型だったら、収集つかないっす。
人物設定は直しました。
ではでは、VOl.12は続きを読むから・・・
「仕方のない、理由?」
「そう、そん時の犯人に騙されて協力させられた形になったのが、沢村の友達だったんだよ。」
だから、友人関係にまで厳しいんだ。
「でも、だからといって許される話ではないです。」
沢村の、冷たい声。
遠野は、軽く笑うと沢村の頭をたたいた。
「沢村は、それでも友達を信じてる。いい子だよ、ねぇそーちゃん。」
「からかわないでください。僕は真剣なんですから。」
沢村は、本当に怒ったような顔をして、遠野をにらんだ。
遠野は怖い怖いといいながら、再び窓際に戻った。
「でもさ、沢村の話だと学長が沢村を襲う理由が見当たらないんだけど・・・。」
ねぇ。沢村が継がないって言えば、自分の子供にあの予備校、まわってくるんだろ?
遠野は、おかしそうに笑ってる。
「そこが、学長らしいところだよ。早とちりさぁ。」
遠野が言う、学長の早とちりは、本当だったら滑稽なほどおかしな話だった。
沢村の話を聞いて、やっとつじつまが合ったんだけど・・・、と遠野は話し始めた。
「ようするにさ、理事長から一線引かれたと思ったんだろ。沢村を学長にゆだねないってことはさ。で、慌てたんだよ。」
遠野は2本目の煙草に入っている。
「今、沢村がいなければ、学長の子供に跡を継がせるしかないわけで・・・。昨日の電話の時点で、計画したんじゃないかな。」
私的ボディーガードが今日の朝から沢村を監視していたとしたら、話は分かる。
「襲うことを決めた翌日に、千載一遇のチャンスが巡ってきた。沢村の一人歩き!しかも予備校に向かってるとしたら、予備校には俺がいるだろ?」
なんとなく遠野が言いたいことがわかって、なるほど、と呟く。
「何かあれば俺が助けて、予定通りのコースで逃走する。真昼間の予備校は、そんなに人いないし、逃走ルートは見つかりにくい場所を選んでるから。罠は仕掛けやすかっただろうね。」
そこまで話して、沢村が、呟いた。
「なんで・・・、遠野さん、逃走ルートとか学長と話し合ったりしてるんですか・・?」
・・・
あっ、そうだ。遠野がボディーガードだってこと、内緒じゃん!
遠野は慌てるでもなく、優しく笑う。
「沢村が声かけてくれた後、学長にも声をかけられてね。もし何かあったら、助けてやってくれないかって頼まれたんだよ。」
・・・・、よくまぁ嘘がぺらぺらと・・・。
ちょっとひきながら、遠野を見る。
遠野は、俺を見て軽く笑った。
「だから、そのとき話し合ったんだ。まぁ、それがこんなことに使われるとは思っても見なかったけどね。」
信じられないような顔をする沢村に、遠野は続けた。
「こんなことになってしまったけど、昨日までは、襲うとか考えていなかったとおもうよ。」
「・・・・・。」
沢村の返事はなかった。
代わりに俺の声。
「なるほどぉ・・・。」
謎がやっと解けて、ふんふん頷いている俺の横で、沢村はぎゅっと口を引き結んだまま黙りこくっていた。
・・・・、僕は・・・、役立たずなんだ・・・。
しんとしている室内。あの後夕食に呼ばれ、疲れからか戻った後すぐに布団にもぐりこんだ。
今現状の話は、明日にしようということで。
俺の、「寝て起きてみたら、夢かもしんないじゃん。」という、言葉のもとに。
でも、沢村の目は閉じられていない。
他の2人から見えないように布団を目深までかぶって、起きていた。
いろんな思いが頭に浮かんで、眠れない。
確かに、いろいろな危ない目にもあってきた。
そのせいで父さんが必要以上、僕に干渉するのは分かる。
でも、僕はそんな生き方は嫌だ。
嫌なのに・・・。
前に遠野が言っていた言葉を思い出す。
”それはね・・・、言葉だけの反抗なんだ”
言葉だけの反抗・・・、そうなのかもしれない。
嫌だ嫌だばかり言って、実際何もしてこなかった。
周りに迷惑ばかりかけて・・・・。こんなことになってしまって・・・。
どうすればいいんだろう・・・。これから・・・・。
ため息をつく。
そんな沢村を、遠野は暗闇の中見守っていた。
- [2006/08/20 15:37]
- いつか見た あの場所で |
- Trackbacks(-) |
- Comments(0)
- Permanent URL |
- TOP ▲
- | HOME |

Comment Post