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第8章 嘘・・・ Vol.26

2007.11.17 00:46|いつか見た あの場所で
コウは、昼夜問わず封印宮へと急ぐ。
既に魂だけの存在の、コウ。
食も睡眠も休憩も、全て、必要ない。

普通の人が1ヶ月以上かかる道のりを、コウは数日で踏破する。
いや、踏破という言葉は当てはまらない。
空を翔る。

封印宮が見えてきた時、烈と別れて1週間ほど。
今頃すでに烈は西に入っているか、その境界にいるはず。
久しぶりに見る封印宮は、相変わらずうっそうとした森に包まれて暗い雰囲気を醸し出していた。

沢村と話しながら、封印宮の中に入っていった思い出がコウの足を早くする。
入り口の門に手を置いた。

開かずの扉。

そんなことを言いながら、沢村殿と入ったな。

ふふ・・・と笑うコウの体は、音もなく中へと吸い込まれる。
目をつぶってその瞬間を通り過ぎ、ふ・・・と目を開けた時・・・

「コウ様さぁ?」
「わわっ。」

突然目の前に、一太の顔があって驚く。

「コウ様、驚いてる~。」
ケタケタと笑う屈託のない一太を見ながら、視線を辺りにめぐらせる。
高い天井を持つ、大きな広間。
奥にはいくつもの列柱が並び、その向こうに青い空間が広がっていた。

「宵様の・・・封印の間・・・、ですか?」

入り口を入っただけだったのですが・・・・

呟くコウに一太は手招きをして、宵のいる封印の前につれてくる。

「宵様が、入り口から一気にここにつれてきたさぁ。ね?宵様?」
見上げるそこには、以前見た肥大した宵が、視線だけこちらに向けてたたずんでいた。
「ふふふ、今、宵様の言葉を伝えるさ?」

一太は、楽しそうに封印に手を置いた。


「コウ、よく戻ってきた。」
途端、一太の声が低くくぐもる。
「宵様、私は伺いたいことがあって戻ってまいりました。」
その言葉に、宵は一言呟いた。

「・・・沢村か?」

コウは頷く。
「はい。私は王都近くからこちらに戻ってまいりましたが、いまだ沢村殿の足跡を掴むことができないのです。ですから、こちらにまだいるのか、いないのであれば何時頃出発したのかを伺いたく戻ってまいりました。」
一太は・・・・、宵はうむ・・・と溜息をついた。

「沢村は、お主らが出発した後1週間ほどでここを出て行きおった。」
「それは・・・本当ですか・・・?」

ならば、もう合流していてもいいはず・・・・。
コウの言葉に、宵がコウにとって信じがたい事実を伝えた。

「沢村は、葉影の下に入ったぞ。・・・こちらから、寝返りおった。」

テーマ:自作小説
ジャンル:小説・文学

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Author:kazu osino
名前  kazu osino
生息地 関東のとある家。
英語の苦手な、ちゃっかり主婦。
ブログ内記事、文章は無断転載
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する方、いないと思いますが。
よろしくお願いいたします。

…プロフの画像を載せる事によって、
お金が入ってきたらいいなとか
お、思ってないんだからっ(笑

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