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第8章 嘘・・・   Vol.18

2007.11.03 00:43|いつか見た あの場所で
「やだー・・・じゃないって、まったく。」
子供のような凪の反応に、苦笑いがもれる。

直接、木田と仕事をしたことは、ほとんどない。
いつも学長の後ろに、控えめに立っていた。

交わした会話も、数えるほど。

それでも、気づいたことは。

「生真面目な、奴だったな・・・。」

学長の命令を、忠実にこなしていく。

・・・可愛いだけの庚も、成長したってことだねぇ

「そりゃお前、300年も生きてりゃな。」

・・・幾度も人の体に乗り移って、生きてきたんだねぇ・・・

「・・・葉影ができたって言うから、そうなんだろうな。」

・・・幾人も、私達の子孫は体を奪われたんだねぇ・・・

そう。
凪・伊織・庚に似てるっていう、俺達3人をこの世界に飛ばすためだけに。

・・・幾度も辛い思いをしたんだろうねぇ・・・

「あぁ、そうだな。」

そのまま、会話は途切れた。



しばらくすると頬を掠めて後ろに流れる風が、暑くなってきた。
既に太陽は南天にさしかかっている。
森は後どのくらい続くのか。
森といっても小川に沿って進んでいるので、道なき・・・というわけではないけれど先が読めないとうんざりする。

遠野は馬からおりると、ゆっくりと馬の脚をさすった。
1頭しかいない馬。大事にしないと・・・・
一太に作ってもらったシャツを脱ぐと、傍らにある小川に浸して馬にかけてやる。
馬は、そのまま小川の水を飲み始めた。

それを横目で見ながら、荷物の中を探って干し肉を出す。
碧と朔からもらってきた、干し肉。
水筒に小川の水を満たし、馬の側に腰掛けた。

「う・・・あぁぁ、けつがいてぇ。」

赤くなってそうだよな・・・と呟きながら、干し肉に噛み付く。
凪がいいなぁと呟くのを、半ばあきれながら聞き流した。

「たぶん・・・ね、あいつ。沢村は、呉羽さんに惚れてると思う。今、共にいるのなら。」

・・・なんで?いきなり、そう思うの?

遠野は硬い干し肉をゆっくりとかみくだしながら、なんとなく・・・と呟いた。

「呉羽さん、女神だもの。」

・・・どういうこと?

凪は分からなさそうに、問い返す。

「皆が崇める神、という存在。どうして崇めることができると思う?そんな、よくわからない存在を。」
・・・思い込みじゃないの?神様だから・・・ていう・・・。

凪はふと、昔聞いた神の声を思い出す。
無慈悲な内容だというのに、逆らうことさえ思いつかなかった、かの声。

遠野はふふ・・・と笑った。

「凪にも分からないことがあるんだねぇ。ご先祖様に、勝った感じ。」
ふといつもの口調に戻りながら笑う。
凪は少し悔しそうに、腕組をする(気分的に(笑

・・・呉羽さんにあったら分かるかもしれないから、今、いわなくていいからね

「・・・負けず嫌いだなぁ。」

傍らに置いた水筒の水を一気に飲み下し、再び小川の水を満たすと遠野はゆっくりと伸びをした。

「さて、少し馬を休ませる為にも歩くかな。」

森を抜ければ、王都までもう少し。
2人に・・・・会える・・・・。


テーマ:自作小説
ジャンル:小説・文学

コメント

近づいてきたねぇ(遠野風

呉羽さんに惚れていると思う…
なんとなく分かってしまう。
やっぱり兄弟だから?
それとも、遠野自身の呉羽への思いをいつのまにか沢村に投影させて見ている?
ふふw
干し肉美味しそう。
馬をいたわるシーンがリアルですごくいいですね。
で、で、
相馬たちはどこで追いつく?

そうそう

近づいてきたんですよ~
なんで、呉羽に惚れているのが分かるか。
それはもうチョイ引かせてください^^
いえ、たいした話でもないんですけどね♪
干し肉は、外国で食べたビーフジャーキーを思い出しつつ書いてみました。
硬いんですよねぇ。
馬、あれ結構調べたんですよ。
馬ってどのくらい走れるのかなぁとか。
どうやっていたわれるのかなとか。
だって、ほら!楓さんとかさかなさんとか馬が好きな方が!!!
力入れて書かないと!って(笑
相馬ですか?・・・この章では追いつかないです。あはははは
しかも次の更新から、遠野たちの話じゃなくなってたりして(遠い目

うきゃ~

そうちゃんは追いつかないのか…(クスン…←私情)
でもでも!
ああ、久しぶりにせーちゃんで!やっぱり凪で♪二人の会話堪能させていただきました!
この先のことを思って、ちょっとゾクリとしてしまったけど!でも、今はせーちゃんの一人旅(?)を楽しみたい気分です♪

ふへっ☆

そうなんです、追いつかないんです~
しかもこの章中に、もう出てこない。
あっうぁぁぁ、ゆっユルギアが!!

・・・・・

堪能していただけて、そういってもらえてとても嬉しいです。
あぁ、ブログ復活したんだなぁとしみじみ思います^^
この先、烈と沢村・・・と話しが進んでいくのですが、また同じように思ってもらえるよう、頑張ります♪

ありがとうなのです^^

・・・・・

・・・・・

↑これを見ると、懐かしのkazuさん節かな、なんて思いますけども(笑)
呟くように物語が進行していく感じなんですよね。常に切ない空気が流れているというか。

可愛くて頑固な犬って大変な犬だな・・・・・
いや、そういう意味じゃないだろ。

・・・・・

takagaさん♪

・・・
好きなんですよ。
・・・
もう、この記号?に間を任せているというか(笑
この2人の話から次脱出したら、
・・・
が、しばらくなくなります^^;
この2人、なんだか存在自体が寂しいというか、最後がもう自分の中で決まってるから・・・・ととと、ネタバレだ(笑
可愛くて頑固な犬・・・・
庚って。。。。(涙
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Author:kazu osino
名前  kazu osino
生息地 関東のとある家。
英語の苦手な、ちゃっかり主婦。
ブログ内記事、文章は無断転載
転用禁止にさせていただきます。
する方、いないと思いますが。
よろしくお願いいたします。

…プロフの画像を載せる事によって、
お金が入ってきたらいいなとか
お、思ってないんだからっ(笑

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