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第8章 嘘・・・   Vol.17

2007.11.03 00:43|いつか見た あの場所で

沢村が自ら残った、宵の結界の中。
俺達がいない南の封印宮で、いったい何があったんだろう。



 

「それでもさ、俺の本当の弟なんだ。護ることができて、嬉しかったんだけどね。」

耳元で風がうなりをあげる。
馬はそんなに、丈夫じゃない。
細い足首で全身を支えてる。

早駆けできるのも限度がある。なるべく距離を往かないと・・・・。

・・・遠野君は、血が繋がっているとはいえ、何でそんなに沢村くんを守ろうとするの・・?

ふと、沈黙があった。

凪は、遠野の体の中に入ったとはいえ思考は別。
心を読むことはできない。
ただ、感情の欠片を掴むことくらいはできる。

寂しさと、温かさ。

なぜか、反する感情が漂っている。

「子供っぽい、理由なんだ。きかないでくれよ。」
遠野の脳裏に浮かぶ、懐かしい風景。
懐かしい情景。
思えばあの頃が、あの時が・・・・一番幸せだったのかもしれない。

・・・そう

凪も、あえて詳しく聞こうとはしなかった。
凪にも、きかれたくないことは沢山ある。

「庚は?庚ってどんな奴?」
・・・庚は可愛いよ。

・・・

「分かった、それは分かったから。性格は?」
凪は、ふと考えてふふっと笑った。

・・・そうだねぇ・・・。犬みたいに可愛いけど、頑固なんだよね。こうと決めたら、絶対に突き通す。
しかも、絶対自分でやらないときがすまなくてね。
心配性なんだよ、庚は。

「俺達をこの世界に飛ばしたの、庚だよな?」

・・・そうだね、きっと。
神の言葉を護って、私たちの子らを見守ってくれたんだと思う。あの子は、子を成さずに命が消えたのに。

「あぁ、じゃぁ俺、見てるよ。今の庚。」

・・・ほんと?

遠野は一瞬この世界に来たときの事を思い出し、目を伏せた。
相馬を巻き込んでしまった。沢村を守る為に。
あの時、相馬をバイクにのせなきゃ・・・あいつは、この世界で大切な人を亡くす悲しみを味合わなくてすんだのに。

「あぁ、この世界に来るきっかけになった事故の時にね。たぶん、一人だけいた見知った黒服。あれが庚だよ、きっと。」

沢村を消してしまおうなんて考え、学長が考えついても単独で実行するとは思えない。
てことは、信頼する者からの助言があったはず。
あの黒服は、学長の私設ボディーガードだった。

俺達に顔を見られたらまずいのに、だからこそ新規の黒服ばかりだったのに、たった一人だけ俺達のさまを見ていた黒服。

確か・・・木田っていったっけ・・・。

・・・庚、今もかわいい?

その言葉に、思わず噴出す。

「結構、こわもて。」

凪の言葉が、一瞬とまる。


・・・えー、やだー

テーマ:自作小説
ジャンル:小説・文学

コメント

うははは

えー、やだー

やだろうね、そりゃ。
きっと脳内で美化されまくっていたにちがいない。

うははは。

遠野、慈悲の欠片もネェ。爆

ないない

なんたって、沢村に嫌われた後ですから^^
八つ当たり?ぷぷっ八つ当たり~

きっと庚だし、自分たちの子孫のはずだからかわいいはずっとか思ってたんですよ。

慈悲?
ないない。
ふふふふふ
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Author:kazu osino
名前  kazu osino
生息地 関東のとある家。
英語の苦手な、ちゃっかり主婦。
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よろしくお願いいたします。

…プロフの画像を載せる事によって、
お金が入ってきたらいいなとか
お、思ってないんだからっ(笑

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