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第8章 嘘・・・   Vol.10

2007.06.27 21:02|いつか見た あの場所で

一日、あまりいい雰囲気とはいえない状況だった。

あの後、ほぼだんまりを通す遠野と、険しい顔をした遥。
挟まれている俺。

気分のいいもんじゃぁなかった。



「なぁ、遥さん。遥さんと石の力と俺の力で・・・て、昼に遠野言ってたけど、一つだけ問題があるんだよなぁ。」
寝床をマントとバッグで作りながら、ふと近くにいた遥に話しかける。

「なんだ?」
すでに整えられたマントの上に腰を下ろして、遥は俺の言葉に答える。

「俺の力って、癒しの力だろ?・・・出し方、わかんないんすけど。」
・・・
一瞬の間。
「ちっとも・・・?」

怪訝そうに聞く遥に、頷く。
「ちっとも。」

遥は何か言おうとしたが、顔を横に振った。
「相馬・・・、試してみたのか?」
「うん。試した。遥さん、自分のために使うなって言ってたけど、使い方わかんないんじゃ話しにならないって思って。」

「で、だめだったのか。」

頷く。

遥は、ふふ・・・と笑って空を見上げる。
「お主らしい。」
「・・・どういう意味。」

俺らしいって。

「それを聞いても、お主を咎め立てしたくならないのだから。性格だな。」
「なんじゃ、そら。」

遥は軽く笑った後、視線を俺に戻す。
「とりあえず眠るのだ、相馬。体調だけは万全にしておいて、損はない。・・・遠野のようにな。」
俺の視線の先には、すでに眠りについた遠野の姿。
俺達は焚き火の火を真ん中に、3角形の形で場所を作ってる。
遠野は俺から見たら、火の向こう側。
顔は向こうを向いているから、見えないけれど。

「疲れたのかな、遠野。」
珍しく先に寝た遠野。
遥は肩をすくめ、苦笑い。

「分からん。・・・そうだ、相馬。お主の持つ石を、遠野のそばに置いてみたらどうだ。遠野の夢にも、二人の兄弟が出てきて説教してくれるかも知れぬぞ。」

遥は、俺の手の側に置いてある巾着を指差す。
俺はそれを手に取ると、首をかしげた。
「どうだろ・・・。でも、でてきてくれると話が通じやすいんだよなぁ。」

俺だけが見ている、俺だけが聞いている先祖の話し。
伝えるのが多少、面倒なところもある。

少し考えて、遠野の側に巾着を置いてみる。

そして、作り終えかけていた寝床を、遠野の側に引きずってもっていった。
「それでも近くにはあってほしいから、俺が近くによろっと。」

「まぁ、それはそうだろうな。・・・・相馬・・・。」

俺は引きずった為に舞い上がった砂埃を片手で払いながら、視線だけ遥に向けた。
「何?」

その俺に向って、遥は頭を下げた。
「えっなに?」

「すまなかった。昼は、お主に嫌なことを言った。言うべきではないと分かっていたのに。」
その言葉に、あぁ、と呟いた。
「伽耶の事?別にいいよ、いいたくなる気持ちは分かるし。」

「いや、すまん。私とて、同じ思いをひきづっているというのに。」

寝床に腰を下ろす。
冷たい感触が、肌を伝わる。
「・・・同じ思い・・・・。」
「・・・、あの戦で、仲間も部下も・・家族も・・・残らなかった。その痛みは、生涯消えぬ。」

寂しそうな、遥さんの言葉。
俺は、勢いよくごろんと寝転がると、同じだね・・・と呟いた。

「みんな、何かしら辛い思いを抱えてるんだよね。」

昼の疲れが、どっと体に沁みてくる。
知らず知らずに、まぶたが閉じていく。

「遥さんだって、俺だって・・・遠野だって。」

そういったまま、俺は眠りに落ちていった。

「・・・・お休み三秒だな。」
寝息を立てはじめた俺に、遥が笑う。

そのまま遠野を見て、空を見上げた。

「遠野が、お前を可愛がる理由が分かるよ。」

溜息を一つつくと、遥も寝転がった。

コメント

くぅ~ん

そうでしょ?そうでしょ?遥さま♪そーちゃん、いいでしょ?オススメですよ!
いい子です!(あげないけど←いつの間に所有気分だ?)
そうかぁ、遥さまがせーちゃんの気持ち分かってくれて、こう、救ってくれたら…いいのになぁ…同じ側というか…(抽象的でごめんね^^;)。
そーちゃんは素直すぎて、伊織っぽくて、だからこそ、癒される代わりに護ってあげたくなる存在ですよね~そうなると、せーちゃんみたいな人は自分は二の次になっちゃうし…。同じようにそーちゃんを見つめる者同士、腹を割って話せたらいいのに…。
二人の会話と、それぞれの思いやりがなんだか、優しくて温かいです~(><)
ああ、あと二つ更新されてる!嬉しい!!昼休みに来ます!(もっと早く気付けばよかった!!)
今からお仕事、行ってきます~!!

うぉう☆

そーちゃんめ・・・、こんなにらんららさんに好かれるとは・・・
相馬>ははん、俺にやばいことやらせたら、らんららさんが怒るぜ~♪
kazu>やばいこと?
相馬>やばいこと

・・・

kazu>遠野~、やばいことって○○が○○で○○○○・・・とか?
遠野>伏字ばかりで分からん
kazu>じゃぁ、○○○を○○で○○○○・・・
遠野>お前、いいかげんにしろ

遥はせーちゃんの気持ちを知ってかしらずか。
腹を割って話せれば・・・ 本と、一番いいですよね。
そーちゃんは、直情型です(笑
伊織も。
癒される代わりに護って・・・
この、相馬のやろうめ・・・
相馬>ありがとうございます、らんららさん♪
俺、ユルギアになってらんららさんの所に逃げます~~
管理人、何するかわかんないんだもん

kazu>お前が行くなら、わしがいく!
遠野>誰が書くんだよ、この駄作の続き。
kazu>そんなはっきり;;

いつもありがとうございます。
らんららさん、大好き~~


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kazu osino

Author:kazu osino
名前  kazu osino
生息地 関東のとある家。
英語の苦手な、ちゃっかり主婦。
ブログ内記事、文章は無断転載
転用禁止にさせていただきます。
する方、いないと思いますが。
よろしくお願いいたします。

…プロフの画像を載せる事によって、
お金が入ってきたらいいなとか
お、思ってないんだからっ(笑

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