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第8章 嘘・・・   Vol.8

2007.06.12 08:31|いつか見た あの場所で

軍隊・・・

戦争を経験していない俺には、軍隊とか戦争とか、実感がないっちゃない。
でも。

アウルの町を見た俺には

・・・・・恐ろしいこと。避けなければいけない事。

・・・・あってはいけない事。

それだけは、実感できる。



 

「軍隊・・・・か。」
遠野が、かすかに呟いた。

「そう。お主たちの様子を見ていると、ほぼ、戦いのない世界から来て居るのだろう?この蒼空界は、戦が多かった。今は行なわれていないが、今生きている者たちは戦の経験者が多い。」

遥の言葉は続く。

「この蒼空界は、300年前の戦以来、政情は安定しているとはいい難いから、各国は独自に将兵を持っているし、界王に限っては王都に大きな軍隊を持つと聞く。東は滅びておるが、西は界王に従っている。南と東を抜いた戦力でも、十分に力を持っておるぞ。」

ふ・・・と、東京の町並みが頭をよぎる。

高層ビルが林立して、事件は起こるけど、治安は維持されていて。
蒼空界よりも、安全は確保されている。

だからこそ、危機に対する備えは少ない。

・・・自衛隊はいるけれども。直ぐに対応できるものなのかな。
一般市民の俺にはわかんない。

「界王の性格って、・・・陰険だよねぇ・・・。」
遠野が、遥を見て笑う。
遥はつられるように、笑った。
「そうだな。だが・・・なんだ、突然。」

「ん?そう思っただけ。」

遥は首をかしげながら、とにかく・・・と続ける。
「水鏡と大きな力。これについては、想像はつく・・・というかついた。呉羽様を王都に捕らえていったことを聞いた時点で、合点がいった。」

「合点・・・?」

「そう。水鏡・・・・それは別に人工的に作られた水盆でなくてもよいのだ。水が満たされていれば、川でも湖でも。」

その言葉を聞いて、あぁ・・・と俺は手を打った。
「そういえば、ほら、封印宮にとばされた時、俺達湖から飛んだよな。」
遠野に賛同を求めると、遠野は頷いてはっ・・・と、遥を見た。

「湖か!」

遥はにぃっと笑って、ご名答・・・と答える。
「湖?」
1人訳が分からず、2人の顔を見ていた俺はやっと意味が分かって、あぁっ!と叫んだ。

「城が畔に建ってるっていう、湖!?」
そういえば、最初に王都の説明してもらった時、湖の畔に城が建ってるって言ってた。

「遅いよ、そーちゃん。」
遠野は面白そうに俺の頭をぽぽんとたたく。
この時点で、俺を挟むように3人横並びに、馬を進めている。
なにやら、俺は2人の子供か弟みたいだな。

「そう、湖がある。それはとても大きいものなのだが、葉影と界王の力と共に呉羽様の力があれば、きっと可能なのではないだろうか。だからこそ、葉影は王城に連れて行ったのではあるまいか?」

うわ・・・

そういうことか・・・・


「でも、呉羽さんが承諾するとは思えないけどね・・・。」
遠野が、思案顔で呟く。
遥は軽く頷いて、俺を見た。

「私もそう思って居ったのだが、先ほど聞いた相馬の話。葉影が界王にある意味洗脳されていって、あのようになったと聞いた時、呉羽様とてそうなるかも知れぬと感じたのだ。」

ふ・・・と、伽耶の言葉を思い出す。


伽耶が亡くなる時に言った言葉。



・・・、呉羽様は神ですが、1人の女性です。考えてみてくださいね、その意味を。

・・・・神様だからって、万能ではないんですよ。



一人の女性・・・・・

「・・・呉羽さんだって・・・・、1人の女性だからね。」

考えていたことを突然言われて、びっくりしながら言葉の主を見る。

そこには、王都を目を細めてみている遠野の姿。

「遠野、お主・・・・呉羽様と何か話されたのか?」
遥が、いささか驚いたように遠野を見ている。

遠野は視線を遥に移して、いや・・・と肩をすくめた。

「そう思っただけだよ。遥さんだって、そう思って呉羽さんだって洗脳されるかもしれないって思ったんでしょ?」

「それはそうだが・・・・、たった2日しかお主たちは呉羽様と接してないのであろう・・・?それでよくそこまで見抜くな・・・。」

うんうんと、俺も頷く。
俺は、伽耶が言ってたから思っただけで・・・・

「洞察力は、自慢できるかもねぇ・・・。」

はぐらかすように、遠野は笑った。

テーマ:
ジャンル:小説・文学

コメント

個人的に特別な感情持ってますから

て、言っちゃえばいいのに。
・・・言うわけ無いか。遠野さんに限って。苦笑
湖の水を使えば、そして呉羽様が承諾すれば、界王は軍隊を現世に送り込める・・・
恐ろしいですね。
そしてはっとそれに思い当たる遠野さん。
呉羽さんの事を洞察し抜く遠野さん。
凄い。
すごいを通り越して、なんか怖い?
でもね。
呉羽様が洗脳されるんじゃないかと考えると、きっと遠野さんも冷静ではいられないのではないかなと思います。心の中では焦っている?大丈夫だという気持ちと、でもどうなるか分からないという漠然とした不安がない交ぜになってる?
でもそれを面には出さない。
強い人だ。
でも、いつか壊れそうな儚さも内包しているようで、そこがまたらんららさんのハートに火を付ける予感(笑

いえないいえない(笑

>楓さん、こんばんわ
そう、ずばっと言って欲しいもんです←遠い目

言わないですねぇ、きっと。
どこまでか分からないですけれど、隠し続けていく予定^^;
遠野、確かにある意味怖いです。
味方ならいいけれど・・・って、よく言うけれど、味方でもある意味怖い存在です@@;

何をするか分からない、何を考えているか分からない。

遠野の内面・・・、鋭い・・・鋭いですね、楓さん・・・。
この章の終わりごろ、そこらへん、ちゃんと書く予定です。
じゃないと、遠野がよくわからない人になってしまう!!←すでに・・・

らんららさんのハートに火・・・つけたいですねぇ
しかし、マキシ以上に燃え上がらせる火はなかなか・・・(笑

楓さん、コメントありがとうございました☆

火、つけてみます?

うふふ♪
更新嬉しいです♪
なるほどぅ~葉影め~め~v-388使うつもりか…呉羽様まで(><)ひどい~。あれ、沢村くんの立ち位置は…どきどき。

それを予想しつつ冷静さを装う!せーちゃん!無理しすぎだよ!こう、そーちゃんみたいに、すぱっと!行きませんか(><)なんだか、その押さえ気味の怒りが怖い(><)
カッコイイだけに、怖い!
ええ?ねえ、もし、沢村くんと呉羽様とどちらか選ばなきゃいけなくなったら…v-404か、考えてはいけないことを考えてしまった!!今のなし!今のはぁ!!v-356
どきどきどき。
kazuさん、楓さん、これ以上らんららを燃やしてどうするる?

うふふ

>つけたい、kazuですv-41
らんららさん、おはようございます。

更新初めました♪ありがとうございます。
葉影は、呉羽、使うつもりです@@;
そして、沢村も。
さささ・・・沢村の立ち居地ですか・・・どどどきどき・・・v-12

遠野は、我慢しすぎですね。
表面に見せないよう頑張っちゃったりしてます。
そーちゃん、いいですよね・・・すぱっと。
書きやすい・・・
遠野が一番書きにくい・・・
沢村と呉羽の選択!!?
・・・言っちゃいましたねいっちゃいましたね、らんららさん☆
うふふ・・・・うふふふふふ
さすが鋭いらんららさん。

らんららさんに火をつけるために、頑張りますぜ!

どうもです

「本当に面白い小説とは、こういう小説のことだ」

あ、こんにちは。
今回、初回から読み直してしまったtakagaです(読み直されるのは書いてる側からすると、ちょい複雑……ですよねw)

色々と最初に読ませていただい頃を思い出しながらの再読でした。

序盤の日常編(勝手に命名)では、自分の若い頃を思い出してしまいます。
相馬主計みたいな若者でしたから、自分の居場所が~!とかイライラしてましたし。すんごい上手(偉そうです)だな~と読んでいました。

そしたら、あ!ファンタジーになった!!

そう、当時もそう思いました。同じことを思う成長のない自分です、はい。

完全復活されて、続きを読めるのは非常に嬉しく思います。

うちも長編だし、果たして終わるのか?ですが、完結目指して頑張って下さいませ。

日影から応援させていただきます。

はい、ハートに熱い炎を灯しながら……。

どどどどど←動揺(笑

>takagaさん、こんばんは☆

「本当に面白い小説とは、こういう小説のことだ」

・・・、記憶に刻み付けねば!!ほほほ、保存もしなきゃ!!
ちょっ、ちょっと旦那!旦那にも見てもらわなきゃ!!

なんて嬉しい言葉を・・・←感涙
小説書きにとって、その言葉以上のほめ言葉はありません。
本当に嬉しいです。
しかも、こんな長くなってる小説を読み返してくださるなんて・・・。
嬉いっす!!
小躍りしたいくらい・・・、いや、きっとこの後しちゃうかもですが・・・あっ、ひかないでぇぇ;;←こんな奴です(笑

相馬主計みたいな若者でしたか!
男性の方にそう言って貰えると嬉しいです。
いかんせん、どうかいても、書いてる本人は女なので、想像の男子高生になっちゃってるかなぁ・・・と、ドキドキしながら書いているので^^;

ファンタジーでも、現実感を持たせたくて、日常編はかなり自分の体験や気持ちを入れました。
共感してくださって、とても嬉しいです。
日常生活を送る普通の男子高生が、突然ファンタジーに引き込まれる。
これが設定で、プロットを書き始めているので、驚いていただけて嬉しいです。

読むのが遅くてホント申し訳ないと思っている中、読み返してくださるなんて・・・。
早く、新着記事に追いつきたいと思ってますので、今後ともよろしくお願いします!!
・・・ついつい、おまけを読み進めちゃってるkazuでございます(笑

長編小説って、・・・終わりが結構見えないですよね(笑
私もいつ終わるのか?と思いつつ、目指せ完結、がんばろうっと思ってます。

ではでは、takagaさんのハートの火が消えないように、頑張って更新します!

本当にありがとうございました。
嬉しいの単語を、めちゃくちゃ書いちゃいましたが、ホントに嬉しかったものですから・・・・、お許し下さい♪^^
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Author:kazu osino
名前  kazu osino
生息地 関東のとある家。
英語の苦手な、ちゃっかり主婦。
ブログ内記事、文章は無断転載
転用禁止にさせていただきます。
する方、いないと思いますが。
よろしくお願いいたします。

…プロフの画像を載せる事によって、
お金が入ってきたらいいなとか
お、思ってないんだからっ(笑

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