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2006.09.30 21:42|いつか見た あの場所で

「うわぁお・・・。」
「相馬、お前、口開いたままだぞ。」

牢は、天井までつながっていて。
遥が仰ぎ見る。
俺も一緒に見上げた。

「相馬。聞いてるのか??」
口をあけたまま呆けている俺を見て、少し笑っている。

「宵、こちらの方に顔を向けてくれ。話ができないだろう。」

遥が呼ぶと、宵と呼ばれるそいつは、ググッと体を丸めて、こちらを見た。

「で・・・・・・でっけぇ・・・・・・。」

俺の目の前。牢の中の青い空間にいた「宵」(しょう)は。
どのくらいだろう。立ち上がったら、頭が天井についてしまうんじゃないかと思えるくらい、物凄くでかかった。

「なんだ、相馬。驚いたか?」
「いや、驚くって・・・・。」

遥の言葉に口では返すが、視線は宵に釘付けのまま。

天井につくということは、少なくても10M位体は大きくて。
青一色の中だから、来ている服の色とかは分からないけど。
よく見ると、俺が今着ているようなここの世界の服。・・・の、なれはてのように見える。
上半身はほとんど生地は残っていない。ズボンだけ穿いているように見える。
体は・・・丸太のような腕、筋肉の盛り上がる、レスラーみたいな体格。
大きさからいっても、・・・・化け物・・・・と呼びたいくらいだ。

「相馬!宵様の悪口いったら、許さないよ。」

宵の様子をじっと見ていた俺に向かって、一太が叫んだ。
「あっ・・・、そうか。悪い・・・。」
一太は、心の声を聞けるんだ。・・・化け物は、いってはいけない言葉だな。

宵はゆっくりと、俺の方を見た。
黒い瞳が、俺を見つめる。

「・・・・汝が、救世主か。」

「・・・?!」

一太が、俺に向かって話し出す。目は瞑ったまま。
いや、でも今の声・・・。
驚いて一太を見ている俺に、遥が教えてくれた。

「宵の入っているこの空間は、宵の声を通さない。だから、一太の口を借りて話すんだ。一太は、宵に体を使わせる為に、あぁやって牢の空間に手を置いているんだよ。」

そっ・・・か・・・・。

あぁ、なんだか理解を超える。
「汝が、救世主か。」

一太がもう一度、言った。いや・・・、宵が、か。

「そう・・・だよ。俺だけじゃないけど。」
「・・・、あと二人、おるな。異世界の人間が、この宮の中に。」

・・・二人!

俺は一太を見ていた視線を、宵に戻した。
「遠野と沢村だ!あいつらも、この宮に来れたんだ!」

うわーっ、やっと二人に会える!
「もうすぐ、ここに来るのか?!」
喜び勇んで、叫んだ。
宵は、空間の向こう側で、口端を揚げて笑った。

「・・・・、簡単には来れない。一人は宮に入ってこちらに向かっている。一人は、先に宮に入ったが、足止めを食っている。随分長い時間。」

足止め?二手に分かれているのか?でも一緒にいるこの世界の人間て、烈しかいないのに。どう分かれたんだ?
「なんで、足止めされてるんだ?」
「私が、しているのだ。」

・・・
「なぜ?!俺達は、呉羽さんの言葉で、ここに来たんだ!足止めされる理由はないはず!」
あえると思って喜んだ気持ちが、イラつきに火をつける。
「なぜ、俺をよんだんだ?なぜ、俺だけ来させた?」

一太はしばらく黙っていたが、おもむろに口を開いた。

「聞きたいことがあったからだ。それを聞くまで、他の二人をここには通さん。」

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テーマ:自作小説
ジャンル:小説・文学

2006.09.29 13:32|いつか見た あの場所で

「・・・・」
目を開けたら、青空が広がっていた。

遠野と烈。封印宮の側で、寝転んでいた。烈は、壁に寄りかかってる。
遠野は気がついたばかりの頭の中で、何が起きたんだっけか・・・と、思い出していた。

烈はその隣で、空を見上げてぼーっとしている。
「・・・・、なるほど。」

突然遠野が話したので、烈が驚いて遠野を見た。
「客人、気がついたか?・・・・・うわっ。」
烈が言葉を言い終わらないうちに、遠野は起き上がりざま、烈の腹にボディーブローをかました。

「いってぇなぁ・・・。客人て呼ぶのが馬鹿らしくなってきたよ、おれぁよ。」
烈は突然の攻撃に、ひるむでもなく、遠野がなぐった腹を上からさすっていた。
「・・・、呼ばれたくはないよ、別に。で、どういうことだろう、烈。俺、何で殴られた?」
遠野は落ち着いて、口を開く。
烈は、まだ痛そうにしかめ面をしながら、くっと軽く笑った。

「体調、良いだろ?お前、周りに心配させすぎだぜ?」

遠野はそういわれて、ふと自分の体に神経を向けた。
そういえば、体が軽い。
「・・・俺、どの位気を失ってたんだ・・・?」

時間の感覚がない。沢村と分かれたのは、朝だった。
烈は少し首をかしげた。
「日がもうすぐ上に来るから、昼より前かな。つったって、お前、ほんの数時間しかねてないよ。大丈夫なのか?」

烈は、封印宮のほうを少し見上げて、遠野に再び視線を戻した。



「沢村殿が、お前の体調が悪そうだから休ませてやってくれって。気を使わせんな?あんな子供に。」
子供って、もう17歳・・・。
そんな事を思いながら、遠野は頭に手をやった。

「沢村が・・・、そんな事を?」
「ま、いってもきかねぇだろうから、強硬手段にでたのは俺の独断だけどね。」
痛みが消えてきたのか、草むらに胡坐を書く。

「お前は責任感じすぎなんだよ。心配してたぜぇ?沢村殿。」

・・・、俺。自分が思うほど、大人じゃないんだなぁ・・・・。

遠野は守っていたつもりの沢村に、実のとこ守られたことに気付いた。
独りよがりな行動では、周りを助けられないってことか。

「遠野?」
黙ってしまった俺の顔を、烈が覗き込む。

俺は、一度目を瞑って立ち上がった。

「助かったよ。おかげで体も楽になった。気持ちも落ち着いた。」
「口調まで変わってやがる。」
烈も続いて立ち上がる。
「そろそろ、中の客人たちと、合流するかい?」
その言葉に、頷く。

「あぁ、頼むよ。烈。」
「・・・少し、早足で行くか。もう、主のところについちまってるかもしれねぇ。」

そして、入り口の方へと駆け出していった。

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2006.09.27 17:52|未分類

人物設定 呉羽 コウ

自分のブログで。666という、意味深なキリ番を踏んだkazuです。


ここ数日、更新できなくてすみません。


読みに来ていただいた方、遊びに来てくれた方。ありがとうございます。



封印宮の謎も後もう少しで終わり、次の章に入る予定です。


この章が終わると共に、姿を消す主要人物が・・・いたりいなかったり・・・・。


また後から出てきますが、それまでさよなら!という、主要人物。


どのくらいだろう、あと2.3話位で行き着く予定です。


さて、だれだろう・・・・。


今日は、人物設定を2人やります。


呉羽とコウですが・・・・、イラストは一人分です。


なぜならば、・・・かけなかったから。


続きから、どうぞ・・・・


 

続きを読む >>

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ジャンル:小説・文学

2006.09.27 15:55|いつか見た あの場所で

「一太。こいつはなんだ?」
遥(よう)は、後ろを振り返り、一太に問う。
一太は、三段跳びのようなテンポで、こちらに来た。

「遥様じゃないの?相馬よんだの。」
「ん?」

その言葉に、俺の顔をじっと見る。

「相馬?」

「そう。相馬って言うんだってさぁ。」
一太が、面白そうに俺と遥の顔を見比べていた。
「相馬・・・、ねぇ。」

ふぅん、と今までの勢いはどこへやら、人を値踏みするような視線を走らせる。

「一太。おい、遥って奴じゃないのか?俺を呼んだの。」
「相馬勇気あるさぁ。呼び捨て続行だぁ☆」

なんか、こいつを殴りたい。
遥は肩を揺らして笑った。

「相馬を呼んだのは、私ではない。宵(しょう)の方だ。」
水鏡からでてきたのであろう?と、続ける。
「何だか昨日、宵が何かやっていたのを見た。なるほどな。これが宵の言っていた、救世主か。」
「なんだ、その言い方。」
カチンと来る奴だな。

一太が真ん中に入って、喧嘩しない~と俺たちの脚をたたいた。

「宵様が呼んだんだったら、早く話したいでしょ。遥様、邪魔しちゃ駄目だよ。」
遥は睨みつけていた視線をはずして、一太を見た。
「まったく。お前は宵、一筋だな。」

そういうと、俺の手を掴み引っ張る。
「何すんだよ。」
華奢なくせに強い力の遥に引っ張られながら、先ほど見た右手にある牢の前に連れてこられた。
近くで見ても変わらない。ただ、真っ青な空間。まるで、透ける素材で作ったプールに、真っ青な水を満たしている感じ。


「なんだよ。何が始まるんだここで。」
牢の前で止まった遥に、喧嘩腰のままの口調で聞く。
遥はその問いに答えもせず、大きく息を吸った。

「宵!お前が呼んだのだろう。姿を現せ!」

・・・・・?は?
この中に・・・、何かいるの・・・?

遥の言葉に、青い何かが反応し始めた。
「一太、頼むよ。」
「はいさ。」
一太は、遥の言葉に頷いて、ぴとっと青い何かに手のひらを押し付けた。

「え・・・、一太?」

何が何だか分からない。

「あぁ、きたか。宵。」
遥が、上を見上げて微笑んだ。
それにつられて、俺も遥の視線の先を見る。

・・・・・

「う・・・、うわぁお・・・・・。」

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2006.09.21 22:35|いつか見た あの場所で

階段は、周りを石の壁で囲まれていて、状況は何もつかめない。
コウは沢村のペースにあわせて、ゆっくりと降りていった。

「コウさん、長いですねこの階段。封印宮の下がこんなに空間があるなんて、外から見ただけでは分かりませんでした。」
少しい気切れをしている呼吸を、気づかれないように話しかける。
気遣いは、沢村の得意分野なのかもしれない。

「えぇ、お疲れかと思いますが頑張ってください。」
その声に、軽く頷く沢村。

「相馬さん、無事だといいのですが。」
一番気になっていること。遠野でなくても、相馬のことに決まっている。
知らない世界で、独りになる恐怖は、異世界の者にしかわからないだろう。
「そうですね。ですが、多分大丈夫だと思うのです。」
「なぜ?」
確信を持って話すコウに、首をかしげて聞き返す。

「主をご存知ではないんですよね。」
コウは、頷き返した。
「そうです、存じません。しかし私達がこの宮に入っても攻撃してこない所を見ると、敵意はないと思うんです。しかも、相馬殿がいなくなった状況を考えると、なにか考えがあって引き寄せたのではないかと・・・・・。」

沢村は、触れないのを分かりつつ、コウの手を掴んだ。
「そうですよね。僕もそう思うんです。」
よかった、僕だけじゃないんだと沢村はほっと胸をなでおろした。
「さぁ、沢村殿。頑張って下りましょうか。」
「えぇ。」
沢村の明るい声が、封印宮に響いた。


_____


「う・・・・ん。」
なんだか頭が痛い。足とか腰とかも痛いけど・・・・。
「相馬、そろそろ起きるさぁ。」
・・・一太・・・?
一太の能天気な声が、頭に響く。
「うるせぇな・・・。頭に響くだろう・・。」
俺・・・どうしたんだっけ。
目を瞑ったまま、思い返してみる。
なんだか、床が割れて落ちて・・・。一太も一緒に落としたんだっけ・・・。

「相馬ぁ。そろそろ遥様、怒っちゃうよぉ。」
・・・そうだ、俺をこんなとこに連れてきた遥と宵って奴に落とされたんだっけか。
「ったく、どんな奴らだよ・・・。」

めんどくさそうに目を開ける。
何だかこの世界に来てから、気を失うのが多いなぁ。
「・・・・、なにこの足。」
目の前には、ズボンをはいた足。・・・の膝頭が見える。
その上に、自分の頭があると分かるまで、数秒かかった。
「・・・・だぁぁぁっ。」

自分のかれた状況を把握して、慌てて飛びのいた。
誰かに膝枕してもらってたの?俺!
今までいた場所には、えらい綺麗なお兄ちゃんが座っていた。
「・・・男かよ。」
ボソッと呟く。
「何だ?何かいったか?」
その男は、ゆっくりと立ち上がり俺を見据えた。

「たまたま私の上に、お前は落ちてきたのだ。礼くらい言うべきであろう。」
「あー、アリガトウゴザイマス。」
頭をかきながら、一応頭を下げる。
そいつは、それでいいと、頷いた。

・・・偉そうな奴だな・・。
内心思いながら、辺りを見渡した。

だだっ広い、広間。
呉羽さんのところにある、水鏡の間より数倍広い。
天井までもゆうに15.6メートルはありそうだ。
ろうそくがともされ、とても明るい。
石造りなのは変わらないが、ところどころにある柱なんか、とてもきれいな細工がしてある。
右手の奥のほうを見ると、
「・・・牢?」

何本もの銀色の棒がはめ込まれている、空間があった。
向こう側は、真っ青な何かが満たされていて、よくわからない。
それが何かも分からないが、とにかく真っ青なのだ。

一太は、綺麗な兄ちゃんと話してる。
・・・?というか、そういえば一太、さっきこういったよな。
・・・「そろそろ遥様、怒っちゃうよぉ。」
てことは。

「お前が、遥か!」
途端、
「なんだ、この男は。」
つかつかと俺の側まで来て、一発頭を殴った。
「初対面で、呼び捨てとは何だ!」

・・・

「唯のいたずら心で、初対面の俺をここに呼んだのは誰だってんだ。」

怖い物なし!

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2006.09.21 00:05|いつか見た あの場所で

「沢村殿、目をお開けください。もう大丈夫ですよ。」
びっくりして目を瞑っていた沢村は、コウの声にゆっくりと目を開けた。
「こういう入り方するんですね。」
びっくりしちゃいました、と笑った。

宮の中は、薄暗く石造りの廊下が長く伸びていた。
ところどころ苔むし、崩れているところがある。
人が住んでいるのか、疑問を抱かせる雰囲気。

「大きい負の感情は入れないといいましたでしょう?入れない者にとっては、開かずの扉となります。すでにわれわれが入ったことは、封印宮に住まう主には筒抜けのはず。」
「・・・主ってどんな方なんですか?」

コウの向かう方に共に歩きながら、沢村は尋ねた。
実際、この後の事を教えてくれる人のはず。
呉羽さんが捕まってしまった今、頼るべきはその人しかいない。

コウは困ったように、首をかしげた。
「わかりません。」

・・・

「分からない?」
鸚鵡返しのように、呟く。
「なぜ、分からないんですか?」
腑に落ちない。
分からない人に対して、助けを請うの?
コウは苦笑いをしながら、頷いた。
「あったことは、ないんですよ。主は宮の最深部に住んでおられます。そこまでいけるのは呉羽様もあわせて、いないといって過言ではありません。」

長い廊下の途中にある階段を、下り始めた。
「あったことがないのに、居場所は分かるんですか?」
階段をリズムよく下りていく。細かく砕けた石が、足音と共に下に落ちていくのがわかる。
「呉羽様は、主にお会いしようとはなさいませんでした。さけていらっしゃるような。なぜかは分かりかねますが。」

「そうですか。さけてるのに、助けを請う・・・手がかりを持っていると分かるっていうのは・・・なぜ・・・?」
沢村は質問を、矢継ぎ早にコウに浴びせる。
本人は気付いていないが、コウは内心苦しくなっていた。
・・・沢村殿は、納得できないことは最後まで食らいつくタイプだな・・・。


コウにも分からないことは、多々ある。
きっと遠野殿や相馬殿ならば、あいまいな点も含めて行動を起こしてくれるだろう。
しかし、沢村殿にはきかない。
・・・この方々には必要不可欠なのかもしれない。

「コウさん?」
黙っているコウを、沢村が覗き込んだ。
コウはその顔をまじまじと見ながら、微笑んだ。

状況を冷静に判断できる、力は必要だ。
足手まといになってしまいそうかと思ったけれど・・・。そうではない。

「沢村殿、私にも分からないことがあります。しかし私は呉羽様を信じています。その方の言葉に従います。」
沢村は、少し考えて頷いた。

「そうですね。私もコウさんを信じます。そこまでして呉羽さんや僕達を助けたいと思って下さったのですから。信じます。」

・・・・そして、とても素直だ。真実を言えば、納得してくれる。

沢村はそれ以上、説明を求めず、この世界の事をコウに少しずつ質問しながら、長い長い階段を下りていった。

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2006.09.18 18:56|いつか見た あの場所で

「うーわー、えらい近いところにあったな。」

烈の、間の抜けた声。
翌日目をさました4人の後ろにそびえ立っている、封印宮の大きな建物。
歩いて近づいてみると、30分もしないで近くについた。

「早く、中に入ろう・・・。」
遠野が、コウをせかす。
コウは顔色の悪い遠野を、眉をしかめて眺めた。
そして口を開こうとした時、


「コウさん。」
昨日からあまり話さなかった沢村が、コウの近くにより耳打ちした。

「なんだ?」
烈が、怪訝そうに見る。
沢村がお気に入りみたいだ。
「沢村?」
遠野が呟く。
何かを聞き終わったコウは、にこっと笑って烈を呼んだ。
「?・・・あぁ、そういうことね。」

烈はコウの言葉に頷くと、遠野を呼んだ。
「遠野、ちょっと。」
遠野はやっと自分にも何か言われるのかと、烈にちかづく。
「何?」

烈の横まで来たとき、
「ぐはっ・・・・」
烈が遠野の腹を殴った。
「おい烈、その殴り方は無いんじゃないか?」
腹を押さえて膝を突く遠野を、心配そうに見る。
沢村はびっくりして遠野の背をさすった。
「大丈夫ですか?遠野さん。」

遠野は何が起こったのか分からないまま、大丈夫・・・と繰り返して、気を失った。



「本当に、よかったのですか?沢村殿。」
封印宮の入り口、大きな扉が聳え立つその前に、コウと沢村は立っていた。
「いいんです。遠野さんは、疲れすぎ・・・責任を感じすぎなんですから。」
そういって、歩き出す。
コウはその後をついていく。
「確かにひどい顔色でしたね。最初の頃と少し性格が変わったようにも・・・、相馬さんが心配なんでしょう。」
沢村は、苦笑いを返した。
「全ての物に、責任を感じすぎなんです。休ませてあげないと、寝ることえ忘れているみたいだから。」

さっき沢村は、コウに、お願いをした。
・・・遠野さん、あまりにもやつれています。これからのこともあるし、このまま封印宮はいっても何が起こるかわからないし、休ませてあげたいのですが・・・


コウはそれで、言葉で言ってもわからないであろう遠野に、実力行使したのだ。
見張りに烈を残して。

「確かに今の遠野殿では、封印宮には入れないと思いますよ。」
「なぜですか?」
コウは扉に触れるよう、沢村を促した。

「この宮はね、負の感情が大きい人は中にはいれないんです。敵を見分けるのが得意なんですよ。今の遠野殿は・・・」
「負・・だらけですね。」
少しはにかむ。
コウは頷くと、沢村の肩に自分の手を置いた。
「沢村殿は、心配しているのでしょうが、心はまだ落ち着いている。きっと入れますよ。」

「僕、冷血みたいじゃないですか、それじゃ。」
そして、手を置いた。

「・・・うわっ。」

一瞬、置いた手が光り、その後、沢村とコウの姿は消えていた。

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2006.09.13 20:57|いつか見た あの場所で

その頃、相馬と一太は、建物内を移動していた。
「なぁ、一太。別にさっきと変わらない場所を歩いている気がすんだけど、きのせい?」
同じところをまわっている感覚が、ぬぐいきれない。
一太は、なんだか楽しそうに鼻歌を歌ってる。
「違うよー、そう見えてるだけさ。だから迷うんだよねぇ♪」
あっそ。
あきらめて、ため息をついた。
「大体ここ出たら、南の封印宮なるとこに行かなきゃいけないってのに。遠野達とも合流できるかなぁ。」
一太は、その言葉に不思議そうに立ち止まった。
「南の封印宮?」
何だ改まって。
「そう。」
とりあえず頷くと、一太はふぅんと頷いてまた歩き出した。

「その、遠野って人も封印宮を目指してんの?」
「そう。」
「じゃぁ、合流できるさぁ。大丈夫大丈夫。」
・・・
「何?その自信。お兄さん騙すと、痛い目見せるよ?強制的に。」
ぼきぼきと、拳を鳴らして見せる。
一太は、何の驚きも無く、くるんと宙を飛んで、5.6メートル先に着地した。
「だって、ここ、南の封印宮だもん。相馬はここにいればいいさぁ。」
「・・・、なっ何?ここ?」
一太の側まで走る。
「え、俺、封印宮のそばにある湖に出るはずが、いきなりここに出たんだけど。途中かと思ってたら、ここがそうなの?」
「うん、そっかー。遥(よう)様かなぁ?宵(しょう)様かなぁ。暇だから、悪戯したんだねぇ。」
「へーっ♪」

・・・・、じゃ無くて。
「誰だ、そんな悪ふざけをするがきみてぇな野郎は!!?」

その声に、一太が肩をすくめた。
「ばっかだなぁ、聞こえちゃうよそんな事言ったら。」

ゴゴゴゴゴゴォォォォ

「へっ?」
「あ、聞こえたみたい。」

突然地鳴りがしたかと思うと、足元の床にひびが入り始めた。
「えっ何!?」
一太は笑いながら、チッチッと顔の前で指をふった。
「がきみたいなんて、禁句だよ。プライド高いんだから、お二方は。じゃ、怒られにいっといで♪」
トンッと、一太が地面をけった。
「行かせるか!」
はしっと、一他の足を掴む。

足元のひびは、見る見る広がり、体が支えきれない。

「なにすんだよ、相馬ーっ。」
一太は足をばたつかせるが、離すかっての!
「ここまできたんだ。道連れにならんかい!!」

途端、床が抜けた。

「うわぁぁぁぁ。」
一太を離し、床を抜けて下へ落ちていく。

「しかたないなぁ、もう・・・。」

一太は相馬を追って、下へと落ちていった。
楽しそうな顔をしながら。

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2006.09.12 18:38|いつか見た あの場所で

「お前は・・・、コウ?何を、してた?」
烈が、静かに聞いた。
コウは、歯をぎりっと食いしばると、下を向いた。

「何も・・・、出来なかった。葉影の前に、力も何も及ばなかった。」

「・・・それで、魂を分割したのか。」
コウは、自分の掌を見つめる。
分割したとき、そうしていたように。

「呉羽様の願いは、宮を護る事。でも、私は呉羽様の元を、離れたくはない。呉羽様を御守したいんだ。」
「・・・、で、呉羽様の所と俺達の所で、3つにわかれたって事か。」
頷いた。

なんとなく、状況はつかめた。
遠野の頭の中で、話が組みあがっていく。
この先どうすればいいか。どうするべきか。

呉羽がいないということは、相馬と沢村を人間の世界に戻せない。

「で、烈。あなたは、なぜここに?」
烈はさも当たり前のように、ふんぞり返る。
「湖にお客人と一緒にいて、南の封印宮いくよう呉羽様に指示されたから。」
コウは頭を振った。
「そうではなくて、それは知ってるよ。なぜ南の封印宮に行くのに、この道を通ってるんだって事。」

???
「え、近道じゃね?」
「・・・、遠回りですよ。だって湖からというと、北から南に向かって歩いてきたんですよね。」
烈は一瞬考えて、頷く。
「封印宮目指して歩いてきたけど。」
「・・・、通り過ぎてますよ。今は見えないでしょうが、後ろに封印宮はあります。」
「えぇっ?」
これには3人とも驚いた。
「え、だって通り過ぎてないぜ?なぁ、遠野。」
遠野は沢村と目を合わせて烈を見た。
「あぁ。ちゃんと一直線にきたはずだ。」

「・・・、封印宮の魔力に惑わされたんですね。通り過ぎてます。明日朝一にはつきますよ。」
・・・
「おい、烈!もう少しとか言ってなかったか?!」

相馬のことがあるのに・・・!
烈はばつ悪そうに、頭をかいた。
「いや・・・、悪い。やっぱりこの森は、禁忌の森だよ・・・。」
はぁ、大きなため息。

コウはとりなすように、笑った。
「でももう近くですから、封印宮の力は凄いんですよ。中に入るのも大変だし、入ったら入ったで、でるのも大変ですから。」
そこで、はたと気付き、烈をみた。

「相馬殿は?」
・・・
「今頃気付くなよ、コウ。実は厄介なことがあって・・・。」

烈は、今までの事をコウに話した。
すでに明け方が近づいているのだろう。鳥の羽音が、多くなってきた。

「そうですか。呉羽様の術力が少し足りなかったのですね。そこを、狙われたわけですか・・・。」
「狙われた?」
最後の言葉に、遠野が食いつく。
「狙われたってどういうことだ?」

コウは親指を口に当てて考えていたが、少しして呟いた。

「封印宮の主に。」

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2006.09.11 22:20|いつか見た あの場所で

コウが、呟く。
遠野とコウの間には、何か、言い表せないような雰囲気が漂っている。
困惑したのは、沢村と烈だ。

「おいおい、コウ、何言ってやがんだ・・。」

その言葉も、返事はない。

遠野はコウの言葉に、遠野自身が困惑していた。
なんで、そんなこと聞かれるんだ・・・?

「それは、心配するだろう・・・?少しとはいえ、世話になった人だし。俺達を導いてくれるはずの人なんだから・・・。」
当然の答え。
何でいきなりコウの態度が、かわるんだ・・・ろう。

「そうですか・・・?何やら呉羽様と、ご親密な様子でしたが。」
・・・
「あぁ、昨日の朝の事言ってるんだ。あれは違うよ。そんなんじゃないって。」
呉羽と二人で水鏡の間にいたときの事を、勘ぐってるのか!
やっと分かった問いに、笑って答えた。
「この後どうするのか、どういった状況なのかとか聞いてただけ。」

一瞬、遠野の頭を呉羽との会話が横切る。


・・・私は神ではなく人に生まれたかったと思いますよ・・・・

呉羽の神としての、悲しさ・辛さがそこに見えた。
それは、呉羽を神として崇めるコウには伝えないほうがいい・・。

俺だけの中にしまっておこう、遠野は瞬時に判断した。
心配事を増やしても仕方ないから・・・。

しかし、コウは遠野を黙ってみている。
納得するでもなく、否定するでもなく。まるで、何かを隠す遠野を見透かすように。

「あーっっ!!面倒くせぇ!」
そんな二人のやり取りを見ていた烈が、突然叫んだ。
「もう、面倒くせぇよ二人とも。そんな意味のない、いい争いしてる場合じゃないだろう?!」
がりがりと頭をかく。
「で!何で連れてかれちまったんだ、呉羽様は!話し戻すぞ!」

大分イラついている烈は、二人の間にわって入って、会話を止めた。
先ほどの遠野のようだ。

コウはゆっくりと遠野から視線を烈に移す。
「葉影の国の占星術師が、救世主の出現を予言したらしい。」

「なっ、その為に?」
遠野が、思わず叫ぶ。
「そう。まだ出現していないと思っている葉影は、呉羽様が行動を移す前に呉羽様の自由を奪った。術によって、別空間に閉じ込められて・・・、そのまま連れて行かれた。」

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2006.09.10 19:59|いつか見た あの場所で

「なっ?!」
完全に油断して寝入っていた沢村、目は閉じていたけれど起きている遠野。
遠野は叫んだ烈を見た。
「・・・?」

なぜか烈も驚いて、上のほうを見ている。
「今叫んだの・・・?」


あまりにもおかしな構図で、3人とも動きが止まっている。
「俺じゃない。・・・あいつ。」
烈は上を指した。
遠野は素直に上を見る。

「えっ・・。」
遠野の呟きに、沢村が続いた。
「コウさん・・・。」

コウが上空に浮いていた。
少し、信じられないような顔をしながら。

「って、コウ、お前何してんだ・・・?」
烈が、驚きながら、聞いてみる。
「こちらこそ伺いたいですよ。なぜこんなところに・・・。」
コウはゆっくりと、俺たちの前に下りてくる。

何か、とても違和感を感じた。

「コウさん、透けてる・・・。」
沢村が、信じられないというように呟いた。
「んあ?!」
烈がその言葉に、コウの腕に手を伸ばした。

スカッ

烈の手は、コウの腕を通り抜けて空を切った。
コウは少し寂しそうに、手の動きを見ていた。

「コウ、お前・・・。サナ族の力を発動したのか・・・。」
「烈はご存知でしたか・・・。その通りです。」
「て、事は・・・。」


「おい、俺達にわかるように話してくれ。意味が分からん、状況がつかめない!」
遠野が、イラつきながら二人の会話にわって入った。
烈が、ため息をついた。

「コウはここら辺にすんでいた、少数民族の族長なんだ。その一族はサナ族。サナ族は自分の魂を分割できる術を持っている。」
烈の言葉を受けて、コウが続けた。
「呉羽様が、葉影に掴まりました。界王の元に連れて行かれたのです。」
「何っ?!」
烈と遠野の叫び声。沢村は口を押さえて、立ちすくんだ。
「どういうことだ?!なんで呉羽さんが捕まってしまうんだ!」

「・・・随分・・、気にかけますね。呉羽様の事を。」

テーマ:自作小説
ジャンル:小説・文学

2006.09.09 21:06|いつか見た あの場所で

うそーん・・・・
いやまじ、かなり落胆。
一時間も歩いて移動してないって、そりゃぁねぇよ・・・。

・・・、ふぅ・・・。


「名前、何ていうの?」
楽しそうに笑ってる、その子を見る。
そいつはまだ涙をためて笑っていたが、指を一本、上に向けてに突き出した。
「一太!」(いちた)

・・・、随分と俺達世界に慣れ親しんだ名前だな・・・。
太郎とかいるのでは?コウとか烈とか珍しい名前ばかりだったから、なんとなく親近感。
「一太か。俺は、相馬。あのさ・・・。」
名前を名乗りながら、上から見下ろす。
「出口まで、連れてって。」
・・・
一太は、くるっとその場でバク転をしながら後ろに下がった。

「いいけど、あんた、ついてこれんのかなぁ。」
「あんた呼ぶな、一太。ついて行くさ、でられねぇんだから。」
親指で鼻の頭をなでると、一太はいいよ、と笑った。

「じゃぁ、ついてきなよ。ついてこれるならさっ。」
なんかむかつくなぁ・・・。
「ついてけるに決まってんだろ、お前こそ俺より遅れるなよ。背、ちっこいんだから。」

なんだか、緊張感のカケラもねぇ・・・。
そう思いながら、俺は一太の後についていった。


「沢村!大丈夫か?」
草に足をとられてすっ転びそこなう沢村を、遠野が支える。
「すみません、遠野さん。」
沢村は、必死についてきていた。
湖を出てからすでに1日が経つ。
南の封印宮を目指して歩いていたが、烈の判断で、夜間は動かずにじっとしていた。

「東の残党がいるって話なんだよ。」

烈は夜、忌々しそうにいった。
東の国は300年前の戦で、禪と葉影に滅ぼされた。
その残党が、まだいるのだが、たちが悪いらしい。
「でも、東の国の人達の憎悪の矛先は、禪や葉影なんでしょう?なぜ、無差別に襲うんですか?」
烈は、そう問う沢村の頭をなでた。
「助けてやらなかったからだよ。確かに西や南の国は手を出さなかった。でもそれは自分たちを守るだけで精一杯だったからなんだ。」
「それを知っても・・・?」
「助けてもらえなかったのは、事実だ。俺も、恨みがましいなとは思うけどよ。」

そんな話で、簡単に先に進めない。
南の封印宮近くの湖といっても、そこまで近いわけじゃなかったみたいだ。
「大丈夫かい、お二人さん。あと少しなんだがな・・・。」
草木の茂る道のうえ、まだ見ぬ残党にたいして警戒しながら進む。
気の張ることだ。

「烈、俺だけ先に行くとか・・・、出来ない・・?」
遠野が烈の隣で、耳打ちした。沢村に聞こえないように。
「無理だ。相馬が心配なのは分かるが、簡単に踏破できる森じゃない。あちこちに呪いがかかっているという噂も聞く。ここは、葉影の粛清で葬り去られた、少数民族たちの村・・、墓場だ。」
遠野はいらいらしながら、奥歯をかみ締めた。
「巻き込んだのは・・・、俺なのに。」

遠野は後悔していた。あの時、黒服に追われていた二人をバイクで助けたとき、なぜ、相馬にも乗れといってしまったのか。
あいつがここに来てしまったのは、俺にも責があることなのに。

「南の封印宮ならば、殺されることはないと思う。それより無事にたどり着けるかだ。」
「何でそんなとこに、来させたんだ・・・?呉羽さんは。」
烈は、一瞬遠野を見たが、また前を向いた。
「南の封印宮は、完全に気配や存在を隠す力があるらしい。葉影に見つかるより、この森を踏破したほうがまだましってことだよ。」
呉羽さんの力が、高まるまで・・か・・・・。
日が、すでに傾きあたりは暗い様相を呈してきた。
仕方なく、寝る場所を確保して座り込む。

夜も更けて来た頃、突然、声が上がった。

「・・・お客人!」

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2006.09.08 19:50|いつか見た あの場所で

「誰もいないよなぁ・・・。」
建物内なんだから、誰かいるかなという若干の怖さと期待が、早くも崩れ去りつつあった。
腕を見る。
実はずっとしている腕時計、まだ動いてんだよね。
電子時計じゃなくてよかった♪
アナログは、どこの世界でも使えんだねぇ。
と、小さな幸せに浸りつつ、ため息をついた。
「歩き始めて、もう1時間か・・・。」

歩いてみたが、全然わかんない。
どこいっても同じような廊下ばかりで、部屋みたいな物全然見ない。
てことは、人が住んでるのかどうかも怪しいわけでぇ・・・。
誰かいたら、こっそり後つけてみようと思ってたのに。

カササッ

「?!」

軽い物音に、慌てて振り向く。
「・・・何の動物だよこれ・・・。」

生きている物にあえるのはさっきから会えていたが、大体・・・むかでとかイモリとかに似た動物。

「頼む、なんか話せる人、いないの?ここ。」

「いるよ。」

・・・

「は・・・い・・・?」

突然、自分の問いに答えを頂いて、硬直。
誰か・・・、いるの・・・?いや、嬉しいんだけど・・、嬉しいんだけど・・・・。
味方・・・?

体中をいやーな汗が流れ落ちていく。
剣を持つ手に、若干、力が入る。

「ねぇ、返事したのに。何もないの?」

声の元は、後ろから、能天気な言葉を吐いている。

「・・・、どなた様で。」
ゆっくりと、後ろを振り向いてみた。
どうしよう。話せるけど、人間の形してなかったら。
怖いっての・・・。ある意味、抜き打ちテストより怖ぇぇ。

振り向いてみると、そこにはちっさな人間がいた。
・・・ちっちゃ・・・・、男の子・・・?
「抜き打ちテストって・・・なにさ?」
見てくれは、人間とそう変わらない。小さいだけで。
髪は短髪、銀色。手に果物を一つ持って、そいつは笑っていた。
「なぁ、抜き打ちテストって何??」
めっさ驚いた分、力抜けしてへろっと笑ってしまった。

「抜き打ちテストは、・・・いきなりやる試験。・・・?」
あれ、俺、今この言葉口に出していったっけ。
答えてから、ふと考える。
「言ってないよ。」
「あ、そう。」

・・・、あれ、なんか会話してる・・・。
「そだね。ちっさいは余計だけど、ちょっとむかってきたけど。」
「えっ、お前人の頭ん中読んでんの!?」
口に出してないのに、こころん中の言葉よんでやがる!

「うん、悪い?」
「悪い!心の中の言葉は読まれて欲しくない!」
ふんぞり返って、叫ぶ。
がたいが小さいので、なんとなく安心してえばる。
そいつは果物を俺に差し出した。
「でも、読めるから、こんなとこに入り込んでるあんたを見つけられたんだしー、はらへったぁって無意識下で叫んでたよ。うるさいほど。」

「うるさいは余計だ!」
と言いながら、手は果物を掴んでいた。
確かに腹減ってる。当たり前か、どんだけ経ったか知らんが、朝飯しか食ってないし。

「あんた、どこ行こうとしてんの?」
「ん?出口。多分外に友達いるんだよね。」

途中でほんだされたけど、とりあえずは南の封印宮近くにいるはずだし・・。
その子はきょとんとして、おかしそうに笑った。

「無理無理!あんた、ずーっとおんなじとこまわってるだけだったの、気付かなかった?」
「え?同じとこ?」
笑いをかみ殺しながら、続けた。
「出発した地点から、ほとんど移動してないから!てか、気付けって!」
・・・
「えぇぇぇぇ!?」

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2006.09.07 20:55|いつか見た あの場所で

相馬は、一人、暗い場所で、まどろんでいた。

耳元で、水の流れる音がする。
体は・・・、冷たい。
目を開けたいが、ひどく疲れていてあけることさえ出来ない。
体なんて、よけいだ。動かすことさえ、思い浮かばない。

意識が戻ったのは、少し前だった。
水の音が、さやさやと聞こえる。
不思議に苦しくも無く、不安やあせりも出てこなかった。

辺りには、誰もいないようだ。
水の音以外、何も聞こえない。
あれから、どのくらい経ったのだろう。
俺が、遠野や沢村達からはぐれてから・・・。

・・・・

なんか、ちょっと面倒な感じだけど、目、開けてみようかな・・・。
このまましてるわけにいかないし。
てか、俺達、呉羽さんのいうこと信じて、この世界に残るとか何にも決めてねぇし。
決める為に、湖行ったんじゃなかったっけ?

「はぁ・・・。」
一つため息をつく。
目、あけっか・・・。
ゆっくりと、目を開ける。
目の前は、薄暗い空間だった。
「よ・・・っ」
掛け声をかけないと、体が動かない。
まず掌を、下につける。じめっとした感触。
声と共に、体を起こした。

「・・・・おぉ・・・。なんじゃ、ここ。」

最初に出た言葉は、それだった。

薄暗い空間にあったのは、黒い石に縁取られた円形の水鏡。
それが、床にしつらえてある。
俺はそこから出てきて、足だけまだ水鏡の中に浸かっている状態だった。
後は、ところどころにおいてある、ランタンのような照明器具。
壁にかかる、無数の槍や剣。

「ここ・・・、どこだよ。」
がくーっとうなだれる。
知ってるところに出れるなんて思ってないけどさっ。
これってねーよなー。
何で俺一人だけが、こんなとこくんだよ。

・・・・

「ま、しかたねっか。この建物の出口をさがそ。」
あきらめは早い俺の性格。考えたってしかたねぇし。

「とりあえず、右、行くかな。」

水でぬれている服をぎゅっと絞る。
呉羽さんから借りた、この世界の服。
なんか、動きづらいなぁ。
沢村みたいに、自分の服きりゃあよかった。

若干、水を滴らせながら、右手に広がる通路を進んでいった。
もちろん、剣を拝借して。



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2006.09.06 14:17|いつか見た あの場所で

来夏の前には、コウが立っていた。
「え・・・、だって。今・・・え・・・・?」
理解できない現状を、必死に分かろうと呟く。

「コウ様・・・。」
カイの声が、小さく聞こえる。
来夏はふと、そちらに目をやった。
「コウ・・・様・・・・。」

血にまみれたカイが、コウを見ていた。
その前には、血だまりの中、コウが横たわっている。
「どういうことなんですか?!いやっ、もう、何も分からない!」
理解の範囲を超え、来夏は座り込んだ。

コウは優しく、来夏に話しかけた。

「来夏、すまない。泣き止んでください・・・。もう、私はあなたを慰める手を持たない・・・。」
「・・・、どういうことですか・・・。」
ふと自然に、コウの腕を掴もうとした。
「・・・あ・・。」
やっと、気付いた。
コウの体の中を、自分の手が掠めていく。
よく見ると、コウの体は透けていて、向こう側がかすんで見えた。

「カイ、ありがとう。成功したよ。」
「若・・・。」
カイは、少し、朦朧としているけれど、弱い声でコウに返答した。

「来夏、私が持つ力はね。魂を分割することが出来るんだ。分ければ分けるほど、力を失うから、分身の術・・・とまではいけないけどね。」

来夏は、ただコウを見つめていた。
「ただ、そのためには体と魂を離さなければならない。・・・死ぬことでしか、
この力を発動できないんだ。」
コウは何気なく、自分の手を沈みつつある夕日にかざした。
「私は、呉羽様を御守したい。この宮も護りたい。そしてお客人達も守りたいんだ。その為にはこうするしかなかった。分かって、もらえるね?」

「そんな・・・、では、コウ様はもうお体に戻ることは出来ないんですか?」
少し離れたカイの前にある、自分の体。
コウは、しばし悲しげに見たが頷いた。
「体は死んでしまった。もう、戻れはしないだろう。でも、後悔はないですよ。皆は私が守りますから。」

カイを見る。
「カイ、私はこの宮に防御の結界を結ぶ。だが、3つに分けた私の力がどれほどもつか分からない。力の強い者達で維持を頼む。」
「は・・・。」
カイはとても辛そうだった。
当たり前だ・・・、そうコウは思った。
もし反対の立場なら、私とて辛い。

コウはそんなカイに微笑みかけると、窓に近づいた。
「宮の事、頼むよ。」
すぅ・・と窓を抜け、外にでる。
「コウ様!」
来夏が窓を開けた。
「誰も、この宮から出ず、防御のみ力を注ぐように・・・!」
コウの言葉が、今まさに沈もうとする夕日の中、残された二人に聞こえる。

「さて・・・、と。」
コウは、宮の上空に来ると、手を前で組み、目を瞑った。
「サナ族後裔、最後の族長が命ずる・・・。わが村に宿りし木々の力よ、崇める先代の魂よ、我に力を・・・!」

先ほどと同じ現象。青い光がコウの体から漏れて、スパークする。
暗くなりかけた空に、一瞬、星が現れたかと見まごうばかり。
次の瞬間、魂は3つに割れ、一つは呉羽の元へ、もう一つは相馬達の元へと向かった。
最後に、宮の守りの為に残ったコウの魂が、腕を垂直に横に伸ばす。

「宮に宿る太古の力よ、呉羽様を守るため、この地の人々を守るため我に力を与えよ。」
コウの輪郭が、少しずつぼやけ始め、空に溶け出す。
下で見る来夏達を、コウは最後の瞬間まで見続けていた。

「この宮で、私は幸せでしたよ。来夏・・・。」

来夏の聞いた、コウの最後の声。

「コウ様!!」
来夏とカイの目から、コウの姿が消え、コウだったはずの光が宮全体を包んだ。
後には何も残っていない。宮を包む光も、目では見えない。

「カイさん・・・、コウ様は、呉羽様の為にここまでされるのですね・・・。穏やかなコウ様が、こんなことをなさるなんて。」
コウがこの宮に来た時から知っていたが、こんなことを出来るほど強いと思っていなかった。

カイは、なおコウが消えた空を、見ている。

「若は、強いお方ですよ。父君が目の前で死んだ時、とっさに側にいたわしを守ってくれた。そのおかげで、重い怪我をおったとはいえ、わしは助かった。」
「でも、コウ様はこのまま魂の形で生きていけるのでしょう?」
来夏は、ずっと疑問に思っていたことを、カイに聞いた。
「初めからこうなるの教えてくれればよかったのに。殺すといっても蘇るのなら・・・。」

「来夏殿!」
カイは突然、叫んだ。
「いくらこうなると分かっていても、どれだけ若を殺すのが辛いか、お分かりにならないか?!体を貫いた瞬間のあの感覚、わしは生涯忘れない・・・!」
コウの血にまみれた2人。
確実に、コウは、あの瞬間、殺されたのだ。カイの手で。
「・・・、ごめんなさい。そうね。私が、悪いわ・・・。」
「それに・・・。」

カイは悲しそうに、呟いた。
「・・・魂のままなんて、生きていけるわけない・・・・・。」

テーマ:自作小説
ジャンル:小説・文学

2006.09.05 18:05|いつか見た あの場所で

「何をおっしゃるのです!コウ様、コウ様はこの宮を・・・、お守りくださらないのですか?!」
来夏が、コウの言葉にとんでもないといわんばかりに、叫んだ。
コウは苦笑い気味に聞いている。
カイは、辛そうに目線を下に向けている。

「カイ、頼む。同じサナ族でしか、執り行えない。父君の知己であったお前には、分かってもらえるな?」
サナ族の秘法。他の部族には、まねできない。
コウは懐から汚い、皮袋を引っ張り出した。
「それは、お父君の・・・?」
カイは食い入るように、袋を見ている。
「そうだ、これを渡された瞬間、葉影の攻撃により、父君は体が四散した。最後に頂いた、遺品にもなるが・・・。」

皮袋から取り出されたのは、小さな丸い球体。群青色・・・、とても深い青。
「頼む・・。カイ、私は呉羽様をお守りしたい。あの方が居られなければ、私は死んでいた。それが今に延びただけだ。」

沈黙が流れる。来夏は、否定してくれる、カイの言葉を待っていた。
しかし、裏切られる。

「分かりました、若。それが、望みならば・・・。」
「カイさん!!」
悲痛の叫び。
コウは安堵したように微笑んだ。
「嫌な役目を、負わせてしまうな。もうひとつ頼みがあるのだが・・・。」
コウの言葉をさえぎって、カイは頷いた。
「この宮の事は、大丈夫です。」
安心して、頷く。

「来夏。勝手を言って、申し訳ない。」
「コウ様は何をされたいんですか!?呉羽様のお言いつけを守れないと!?」
来夏は、涙を流しながら、食って掛かる。
その勢いに病み上がりのコウは、ベッドに座った。
「来夏、私は守りますよ・・・。呉羽様のお言葉も。」
スラッと、立てかけてあった剣を抜く。銀色の光が、反射する。

すでに日は傾き、紅色を呈してきている。
「カイ、頼む。」
カイの顔が、日の色に赤く染まっている。
カイの手に、自分の剣を持たせる。
「では、若!」

ズサッッッ

「ぐ・・ふ・・・。」
カイの持つ剣の切っ先が、コウの体に吸い込まれた。
カイはコウの顔を見ることができず、剣を持つ自分の手を見ている。

「いやぁぁぁぁ!!コウ様!」
来夏が、コウの体を支えた。
「コウ様?そんな、逝かないでください。こんなことって・・・!」
カイがゆっくりと、剣を抜いた。
血が、流れ出す。床は、赤い水溜りがゆっくりと・・・確実に広がっている。
「カイ・・・。」

コウの言葉が切れた。
体の力が抜ける。来夏は支えられず、ベッドにしりもちをついた。
「コウ様・・・。」
もう、呟くしかできない。
「どけ・・・。」
そんな来夏を、カイは無理やりどかせた。
「カイさん!なんで?なぜこんなことに・・・!」
「いいから、どけ!」
来夏の腕を掴むと、脇に放り投げた。
サイドテーブルにおいてある、先ほどの青い球体を取り上げ、コウの胸に掌で押し付けた。
「若!!」

叫ぶカイの体が、球体の色に同調して、青に染まっていく。
来夏は、怒涛のように押し寄せる「理解できないこと」に、対応できずに、口をあけてほうけていた。
コウの体も共に青く染まり、ジリジリという、細かい音が響く。

「きゃぁっ!」

一瞬、光がスパークして辺りが見えなくなった。
目をきつく瞑った来夏は、ありえない声を聞いた。

「来夏、驚かして申し訳ない。さぁ、目を開けてくれ・・・。」
「・・・、どういうこと?」

テーマ:自作小説
ジャンル:小説・文学

2006.09.05 17:35|バトン
毎日暑いですね。


へとへとです。今日は母親と姉を連れ車で買い物に行ってきました。


運転できるのが私のみなので、使われまくってるです。


まぁ、いいんですけどね。


やれる事はやりましょうとも。やれん事はしませんが♪


今日はc.pさんから、バトンを頂いてきました。
 



続きを読む >>

2006.09.04 09:26|いつか見た あの場所で

目を、あける。
白い天井が、ぼんやりと見えた。
体が、重い。何でだろう。力がでない・・・。

「コウ様?お気づきになられましたか?」
「・・・、来夏・・・。」
来夏が、横に立っている。
目が、赤い。泣きはらしたように、腫れている。
「来夏・・・。」
もう一度呼ぶと、来夏はただただ頷いた。

「コウ様、目をさまされないんですもの。もうどうしようかと・・・。呉羽様が居られない今、この宮はコウ様に治めていただかなければ・・・。」
・・・
ぼぉっとしていた頭の中が、急にさえわたった。
ガラスに込められた、呉羽の姿。
そのまま連れ去られていく、その後姿を、見ているしかなかった自分。

「呉羽様は、コウ様の事をとてもご心配されておいででした。よろしくといいつかりましたのに、お目をさまされず、私どうしようかと・・・。」
来夏は不安だった時間をさらけ出すように、一気にはなした。
コウはそのまま来夏の話を聞いていたが、ひと段落着いたとき、話し始めた。

「では、呉羽様はそのまま連れて行かれたのだな。」
「えぇ、そうです。」
来夏は、まだ話したそうな表情をしていたが、見ないふりをした。
「後の事を頼むと、戻られるまで・・・界王の都に連れて行かれましたが、そこから帰るまでこの宮をよろしくと言い残されて・・・。」
3Mくらいあるドラゴンに乗られて、連れて行かれました・・・。

「早く飛ぶための・・・、ドラゴンか。私が気を失って、どのくらい経ってるの?」
時間の感覚がない。
「もう、1日ですわ。全て、昨日の話しです。」
外を見ると、日はもう傾きかけている。夕刻か・・・。

コウは来夏から目を離し、外を見続け、自分の手を見た。
お守りする事が出来なかった・・・・・。呉羽様を・・・・。
ぎゅっと、握り締める。
いや、今後悔してもせん無いことだ・・・。この宮を、守っていかねば・・・。

でも、今すぐにでも助けに行きたい。せめてお側についていて差し上げたいものを・・・!

「分かった、来夏。私の直属下のカイをよんできてくれないか?」

少しして、来夏はカイを連れて部屋に入ってきた。
カイは、私の仕事の補佐をしている、もう老人といってもいいくらいの男性。
「若、気付かれましたか・・・。」
「あぁ、・・・カイ。頼みがあるんだけど・・・。」
戒は怪訝そうに、首をかしげた。
「頼み?」
ベッドから立ち上がる。まだ、くらっとするけど、大分いい。

「なぁ、カイ。我ら一族は、呉羽様に深い恩があるな。」
「そうですな。葉影の侵攻で壊滅した村から救ってくれたのが、呉羽様でございますから。」
南の辺境には、昔、少数民族が点在していた。
葉影たちは神とのつながりを切ったあと、封印宮を壊しに侵攻してきた。
実際は壊すことは出来ず、撤退したが。
その際、少数民族を全滅させている。
封印宮を隠すように茂る森の木々は、少数民族たちの村々の上に根をおろし、300年を生きてきているのだ。
コウはその中のひとつ、サナ族という一族の族長の息子だった。

瀕死の所を、呉羽に助けてもらったのだ。カイも少ない生き残りの一人になる。
「私は、あの日、成人の儀式の最中だった。」
その言葉に、カイが深く頷く。もう、思い出すのも辛い記憶。
「その時にな、ある、秘法を受け継いだ。」
カイは、秘法の言葉を聞いて顔色を失った。
「若、まさか・・・!?」
コウは、意を決したように笑った。
「そうだ、そのまさかだ。」
来夏が、分からず二人のやり取りを聞いている。
「カイ、私を殺せ。」

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2006.09.01 17:32|いつか見た あの場所で

「呉羽様!」
呉羽の部屋の外には、宮で働く人々が固唾を呑んでその光景を見守っていた。

等身大のガラスに閉じ込められた呉羽、そして何とか立ち上がろうと剣を抜いて支えにするコウ。
そして・・・

「あぁ、皆下がるがよい。呉羽殿は界王の都に参りなさるだけゆえ。」
温和な声で、呉羽のガラスを空に浮かせて移動させる葉影。

呉羽は、どうしようもない己が運命を悟られまいと、宮の人々に微笑みかけた。
「大丈夫よ、皆、心配しないで・・。私が戻るまで、この宮をよろしくね・・・。」
呉羽の力は、もうそれほど残っていない。
今、ここから逃げ出すことも出来ない。
この宮を守ることさえも・・・・・。

ならばせめて、この者達を悲しみにくれさすまい。
少しでも、希望を持たせなければ・・・・。

「呉羽様!」
来夏が側まで来る。
「来夏・・・。コウを・・・お願い。だいぶ弱っているの。私に力を半分くれてしまったというのに・・・。」
来夏は呉羽の移動にあわせて、共に階段を下りていく。
顔は涙でぬれて、真っ赤な目をこちらに向けていた。
「呉羽様、コウ様のことは私がしかと・・・。」
来夏はそこまで言って、葉影に止められた。

「おかしな宮ですな。界王のところに参るのに、まるで永久の別れのような。」
楽しそうな笑い声。
この男・・・、どこまで歪んだ性格を・・・。

外に出ると、葉影の部下たちが数名、乗り物用に飼いならされたドラゴンに乗って待機していた。大きさは3M弱。ドラゴンの中では小さく、空気抵抗が少ない速く飛ぶための種。

「葉影様!」
一番大きい体躯をした男が、葉影を見てドラゴンから降り立った。
「あぁ、都へ参る。」
葉影はそう言い放つと、中でも大きいドラゴンに飛び乗った。
呉羽は葉影の後ろに、すえられた。

「では、参りますぞ。」
葉影が呉羽に一言言うと、

ザザッ

大きな音と空気の渦を後に残し、一斉に飛び立った。
ぐんぐんと空に向かい、宮は足元に去る。

・・・・、私がこの宮を後にすることがおきようとは・・・・
呉羽の視線は、宮を見続けている。

この世界に降りて、数千年・・・。
まだこの界は独立できるまでの力があるわけではなく。
まだ、私の役目は残っているのに・・・。


「やっかいですね。」
突然、葉影が呟いた。
「・・・?」
いぶかしげに、葉影を見る。
「この世界は、あなたがいるおかげで存続可能といっても過言ではない。あなたの存在がこの世界から消えることがあったら、有無を言わさず神に消滅させられてしまうでしょう。」
・・・・・
「神界とのつながりを・・・、あなたは切ったのですから。伝わることはないでしょう。」
冷静な、呉羽の声。
葉影は、かぶりをふった。
「どこでどう伝わるか、分かりませんよ。わが占星術師が、救世主を予言した事例もありますからね。」
でなければ、と葉影が続ける。
「呉羽殿、あなたを今すぐ神の御許に送ってさし上げるのに。」

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Author:kazu osino
名前  kazu osino
生息地 関東のとある家。
英語の苦手な、ちゃっかり主婦。
ブログ内記事、文章は無断転載
転用禁止にさせていただきます。
する方、いないと思いますが。
よろしくお願いいたします。

…プロフの画像を載せる事によって、
お金が入ってきたらいいなとか
お、思ってないんだからっ(笑

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